ギター史の宝?
先日、ヴィンテージギターの話を書きましたが、本日はヴィンテージギターではないけど価値があり、そしてギター史の宝と(私は)言えるギターのお話です。
ギターの中でもアーティストモデル、ギターメーカーがギタリストのために特別に作り販売されるものをシグネチャーモデルと呼びます。多くのシグネチャーモデルが存在しますが、その中でもヴィンテージギター同様とまではいきませんが、価値が上がり続けるものも存在します。
今日はその中の一つをご紹介します。
これ
Ibanez JPM100 P1というギター、現在も活動している海外のグループDream Theaterのギタリスト:ジョン・ペトルーシさんのシグネチャーモデルです。なんという個性的なギター! あ、でもP1のPは確か『ピカソ』のPなので、個性的ではないかも・・・でも、デザイン・色合いがとても好きです。
これは約25年も前に作られたギターです。私はDream Theaterは暗~い浪人生時代に知り感銘を受け、特にジョン・ペトルーシさんの大ファンでしたが、これが出た当初はギター離れしており興味はあるものの貧乏も相まって、買おう!とまでは至りませんでした。
でも、40歳を超えたあたりからギター熱が大いに復活!やっぱりこれかっこいいわと探していましたが、なかなか見つからない。シグネチャーモデルはずっと作られているものもありますが、これは一時期にしか作られておらず、ここからデザインは一緒でカラーリングが変わっていきます。P1、これはいわゆる初号機、色もシリーズの中で一番派手、そして彼らの最高傑作品と言っても過言ではない2枚目のアルバム『Images and Words』で使用されたギターですのでダントツ一番人気があります。
[rakuten:book:18839880:detail]
今やインターネット時代、あらゆる角度から検索を掛けますが、どこにも見当たらない。見つけてもかなり前に売却済であったり、所有している人が「いいだろ~!」と我が至宝を紹介しているブログなどです。他のカラーのやつでもいいと探しますが、本当にありません。う~ん、こいつは長期戦…というかもういいやと諦めました。
そんなある日ヤフオクにいきなり出品されたのを発見します。かなり使い込まれて決して見た目はいい状態ではないP1、初期の価格設定は安く、何日か価格の動向を観察しますが許容範囲な雰囲気、イケる!イクぞ!と意気込みます。そしてポチっと入札、あなたが最高入札者です!の通知が届きワクワク。しかしながら、2分もしないうちに逆転・・・その後はどんどん、どんどん価格が上がっていったとさ・・・おしまい。
なんだ~!こんなおんぼろギターになんで皆がこんなに競り合うんだーおかしいだろーー!と、うだつの上がらない自分の状況を社会のせいにしている人みたいな心境に。
落札価格は当時の新品価格を優に超えました。それもそのはず、このギターはある一時期にしか生産・販売されていないため、簡単には手に入らない、そしてファンも非常に多いため大変人気なのです。その後はP1は現れません、ごくごくたまにカラーの違う使い古されたP2から4が1回ずつくらいヤフオクに出品されましたが、どんどん値段が上がっていく。こりゃもうダメだぁ…と再度諦めることに。
それから何年かは全く見掛けない時期が続いていましたが、その日は突然やって来ます。
『Ibanez JPM P1デッドストックレベル!』憧れの初号機美品です!価格の初期設定がかなり高く、誰も入札してません、そして見掛けた時にはもうすぐオークション終了…どうする…どうする…どうする、どうする、ど・う・す・る、きみならどうする~。いやこれは宝だ、ギター史の宝だ、これは開業した自身の業務の1部である音楽活動や啓蒙活動には持って来いのギターだ、後世に残す遺産だ・・・お行きなさい・・・ポチ・・・
それから数分後、「おめでとうございます!あなたが落札しました!」の通知。でこれです。
美しい・・・なんと美しいデザインのギター・・・デザインもさることながら状態がとても綺麗・・・赤い顔のところに打ち傷が1つあるのみ、あとは25年前のギターとは思えないくらいとても綺麗・・・治療庵のお仕事も当然だけど、音楽啓蒙活動がんばるぞーーーーー!と気合の入る1本です。
私はこの先このギターをどうするか?もちろん使います!弾きます!価値下がっても弾きます!愛でるのもギターは喜ぶでしょうが、やはり楽器、弾くに限ります!きっともっと喜んでくれるはず。
結局は人の真似ギターで、デザイン発想もピカソだから、二重の真似ギターでしょ?没個性でしょ?と言う人いるかもですが、全く気にしません。これは残すべき宝です、みなさんに知ってもらうギターの歴史の大きな1ページなのですから。これでギターに興味を持ってくれる人が一人でも増えればいいんです。自分の個性を出す『我が心の刀』ギターはもう発注済ですから、いいんです、いいんです、いいんです。
これに見たい、触れたいという方は遠慮なく『体改善 さら』までご連絡下さいね。
体改善 さらホームページ http://www.k-kaizen-sala.com