音色のある部屋

音楽・ギター好きのブログです。

作詞作曲の話 パート2

さて2部作となった作詞作曲の話

パート2、作曲編です。

 作曲は20代から始めました。先にも言いました通り、もともとヴォーカルと作詞でプロミュージシャンを目指していました。ですが作詞の練習をする時に、すでに世に出ている曲の詞を書き換えるよりは先入観のない曲の作詞と思い、まあ作曲してみるかと軽い感じでスタートしました。作曲って難しいですね、最初はそりゃもうカラッキシノ三級品で笑ってしまうレベルでしたが(でも今思い出してもなかなかよいものもあるから、今後形にしてみようかな)それから少しずつ上達し、最終的にはデモテープ(あの時代は本当にカセットテープ)を音楽業界の方に聴いてもらえるチャンス等もあり、本当に命掛けて必死に作っていました(この辺の話は長いので、またの機会に、あまり思い出したくないし…あの時代は本当に大変だった)

ではどうやって作るかというと  

・ギターをジャガジャガ弾いてリフやコード進行を構成して、そこから歌メロを考える

・いきなり歌メロが浮かんで、その後にそこからの展開やコード進行を考える

・完全に頭の中で勝手に思い付いた楽曲を奏でて、そこから歌メロを導き出す

・ある言葉、フレーズがあって、そこに歌メロを付ける

とかです。

 ここで問題が発生します。腰を据えて考えてる時はいいのですが、いきなり浮かんでくることも多いのです。どんな時か?ぼ~っとしている時や何かを淡々としていて別の事を考える余裕がある時などです。歩いている時、マラソンしている時、トイレ、お風呂、公共交通機関に乗っている時、長々と何かを待っている時、寝ている時、一人で一杯飲みながら景色を眺めている時などなど。今はこれ以上の場面は思い出せませんが、さまざまな状況下で不意に、または意識的だけど急に浮かんで来ます。これ、作曲あるあるです、桑田佳祐さんも言ってました、トイレって。ただ、これが大変なんです、なぜって?そりゃ忘れてしまうから…

 私がもはやあの頃には二度と戻れない中年だから~、ではありません。そりゃあ、40歳なる前から「あれ、え~っと、あれあれ、あれあれ」とは言っていますが、メロディーを忘れるのは若い頃から。たぶんこれも作曲あるあるかと思います。不意に思い付いたメロディー、その時にこれいいぞ!と大いに心に響いたから忘れないし、後で思い出して記録しとこう♫っなんてお気楽に一度置いて、その日のうちに思い出そうとしても、全然思い出せない…ほんの少ししか時間が経ってないのに思い出せない、少しだけ思い出せてもなんか違うメロディーになってる…その後もそのメロディーは出てこない…詞も同じ状況で忘れることはありますが、メロディーの方が圧倒的に忘れます。

 そんなのスマホの音声録音なり、動画で口ずさむなりすれば?と思うでしょ?20年以上前、そんな機能は貧乏な私が所有していた携帯電話にはありません…携帯ボイスレコーダーは、それから出てきましたが高くて買えません。私がその当時、メロディーを記録していたのはマイク・録音機能付きウォークマンです。

 まあ、その時代はいいとして、現在でも大変です。歩きは急いでスマホ出して、電話している振りして録音(これだって変な感じですよ笑)でなんとかなりますが、マラソン、トイレ、風呂、スマホ手元にありません、すぐに録音機まで行けません。公共交通機関スマホに向かって「ふんふ~ん、ふふ~ん、たったら、ちゃらら~」ってやってたら完全に変な人です。寝ている時、ただでさえ眠たくてトイレも我慢するのになかなか起きれません、手元にスマホあっても即座には行動出来ません。

 ではどうするか、ひたすら心の中でリフレイン…何度も何度もリフレイン、出来れば録音するものに辿り着くまでリフレイン、気を反らすなー!リフレイン…話し掛けられたら・・・どこかへ行ってしまった…だから集中!、リフレイン…なのです。そしてすかさず録音機を手にひと気のいないとこで、「タラらったらー、テレれってれー」と録音・・・ふう、よかった…あぶなかった…こんな感じです。これも作曲あるあるじゃないのかなぁ。一度、睡眠中にメロディーが浮かんで、頑張って録音機を持って暗いトイレでそれを録って、次の日に聴いたら「あ~だ~が~」って念仏みたいで、メロディー全然解読出来ないって時もありましたし、囁きすぎて声が小さくて全然聞こえないこともありました泣 思い付きも大切ですが、それを逃さないことも大切なのです。

 作曲はこんな感じです。実は、先日、大まかに完成したと言った子供向けの曲、これはここ一年以内に寝ている時に浮かんできて、見事トイレで録音に成功した曲です。結構、寝ている時にいろいろ浮かびます、患者さんの新たなリハビリメニューを思い付いたりもします。安眠出来てない証拠ですね…

 

 施術庵してるのだから、こんな事ばかりしてないで、それに集中しろ!と言われるかもですが、大丈夫です。施術もまだまだ成長したいし勉強はしてますから。

 20年前は自身で安い費用で発信することは、大変難しい時代でした。せっかく自身でいろいろなものを発信、披露や売り込みが出来る時代、一度は完全に封印し思いっきり目を反らしていたもの、でも、生まれ変わったら必ずまた挑み、必ず叶えようとしていた大切なもの、素敵な人と出会うためのもの、来世の果てしなく大きな目標につながる生き方を 出来る限り続けていければいいかなと・・・